「ぼた」作り~郷土食~

冬場にゆるり(囲炉裏)で焼いて昔はよく食べた。胡桃味噌を付けて食べるから、身体が温まって、夜にトイレに行かなくてもすんだそうだ。by阿部総一郎さん
<作り方>

1、ご飯を半殺しにつぶす。

2、小判形に丸めて形を整える。

3、表面を少し焼く。こうしておくと崩れにくくなる。

4、専用の串を真ん中に刺す。竹串の途中に節を残したでっぱりがあり、滑り落ちないようになっている。

5、胡桃味噌を作る。まず、秋に拾っておいた胡桃をフライパンで空入りする。そうすると口が少し開く。そこへ、片方がスプーンの様になっている胡桃割り専用はさみの刃を入れると簡単に割れる。

6、後は、地道に千枚通しなど先のとがったもので、ひたすらホジホジする。この胡桃は、オニグルミと言って日本の山に自生しているもので、一般的に売られている菓子胡桃(テウチクルミ)と違って、濃厚な味わいで大変おいしい。

7、ほじった胡桃をすり鉢に入れ、よくすりつぶす。そこに、味噌と砂糖を加え、よくこねる。

8、串に刺したご飯の両面に胡桃味噌を塗り、炭火で表面が蟹色になるように焼けば出来上がり。香ばしい胡桃の香りが食欲をそそります。

節分 2月3日

利根川源流の里~藤原~歳時記
豆がらで大豆を煎り、一升マスで神棚に供えてから年の数だけ豆を食う。またこの日は豆でいろいろの占いをした。十二コの豆を囲炉裏で焼き、そのこげかたによって月づきの天候や作物の出来を占った。熱湯の中に豆を入れて、沈めば吉、浮き上がれば凶というものもあった。初雷のときこの豆を食えば、雷の厄除けになるといって、昔は袋に入れて保存しておいた。
「おれのむら」 林義明 より
試しに、熱湯に豆を入れてみたが、しっかり浮いた・・・大抵浮くような気もするが、沈む豆が当たりなのだろう。

氷筍伸(ひょうじゅんのびる)

利根川源流の里~藤原~二十四節気七十二候
氷筍(ひょうじゅん)は天井からしたたり落ちた水滴が床に衝突して凍結し, 上に伸びたものである。寒い地方のトンネルなどで, 多く見られるが、富士山の氷穴においても観察されている。藤原でもこの氷筍が、見られる場所があります。武尊山(ほたかさん)の山麓にある大幽(おおゆう)*「ゆう」とは、この地方で洞窟や岩屋のことをさす。と呼ばれる洞窟があり、この時期になるとたくさんのニョロニョロが見られます。昔から地…元の猟師が、小屋として利用していましたが、数年前に地元の方々が、藤原の名所として紹介したところ、現在では多くのスノーシューツアーのお客さんで賑わうようになった。

藤原の伝説では、この洞窟にヤツカハギという大男が住んでいたという。脛(すね)の長さがヤツカ(拳八つ分)通常五つ分?もある大男で、普段は尾瀬に住んでいるが、大幽を中宿にして、各地に出ては悪いことをして困る。ヤツカハギは、藤の蔓を伝わって洞窟の奥の方に入り込んでいることを知った村人が、藤の蔓を切り落としてしまった。その後に、ヤツカハギを見たものはいないと伝われている。また、途中でガスが出るらしく、穴の奥に入れないときがあったが、この穴に、鶏を追い込んだら越後に抜け出たという。 (群馬県民族調査報告書より)
氷柱(つらら)にならないのは、洞窟の中、あるいは地面の中は、意外と温かい。地下5mで平均15℃前後と言われている。そのため、つららにならずに水滴が落ちるが、落ちた瞬間に冷却され、筍が伸びるように下から生えてくるらしい。そして、このようにして凍った氷は単結晶という特殊な結晶になっており、透明度が高く摩擦抵抗も少ないという。そのため、氷筍を人工的につくり、それを輪切りにしてスケートリンクに敷き詰めて高速リンクを作成するという。